商業捕鯨
2017年07月22日
千葉・南房総の和田浦で鯨の解体を見学する!
少しアップが遅くなってしまいましたが、
今日は月曜日に千葉県南房総市の和田浦で、
商業捕鯨で捕獲された、
ツチクジラの解体作業を見に行ったので紹介します。
鯨の解体場は和田浦漁港のすぐ横にあります。和田浦での商業捕鯨は、外房捕鯨と言う会社が行っており、今年の漁は8月15日頃迄で捕獲枠は12頭だそうです。
解体場近くの岸壁に捕獲されたツチクジラが ワイヤーで繋がれていました。胴体には捕鯨砲から発射され撃ち込まれた黄色の銛が突き刺さっているのが見えます。
捕獲後、鯨は腹を裂かれた状態でワイヤーで繋がれいますが、これは海水で鯨を冷却する為だそうです。
クジラってメッチャ大き〜い!(^∀^)
和田浦の捕鯨について詳しくはコチラをお読み下さい。
朝7時から解体作業が行われるので、鯨にワイヤーを掛けてウインチで引っ張り鯨を解体場まで引き寄せます。
鯨が解体場に入ってきました。人間と比べるとかなり大きいのが伺えます。
解体場に運ばれた鯨は、まず最初に大きさを測ったり、色々な測定が行われてました。
測定が終わると解体が始まりました。まずは尾っぽの方から
切り落とされた肉や脂身は人の手で運ばれます。
運ばれた肉や脂身は部位ごとにカットされて氷づけにして冷却していきます。画像は尾っぽの部位の脂身をカットしています。
次に背中の皮が剝がされていきます。さすが皆さんプロなので手際良くスムーズに解体されていきます。
皮にフックを掛けてウインチで引っ張り、一気にベロッと剥がします。バリバリバリって大きな音がしました。
今度は腹側の解体が始まりました。今年初の水揚げという事もあり、見に来るお客さんは私を含め多かったようです。
側面の皮もウインチでバリバリと剥がされていきます。
ホント鯨って大きいですね!人が小さく見えます。この鯨1頭でどのくらいの鯨肉が取れるんでしょうね。
剥がされた皮の付いた脂身(本皮)をカットして氷水に浸けています。奥に移る鯨は前面の皮が剥ぎ取られた状態になっています。
皮と脂身を剥いだ後は肉の解体です。首周りの肉を切ると大量の血が出てきています。
大きな血管も切れたんでしょうか・・・?血が滝の様に流れ出ています。
血が出きった様で肉の解体が始まります。
背中の肉の解体が始まりました。背骨に沿ってきれいに切っています。
個体の識別番号なんでしょうか・・・?ここで記録を残す為に写真撮影です。
今度は側面の肉の解体が始まりました。この床に突き刺さってる長刀みたいな刃物が切れ味抜群で、鯨の骨も簡単に切断されてました。
背と側面の肉が取られて背骨が丸出しの状態になってます。
無残な姿ですが、鯨食文化は日本では旧石器時代や弥生時代から現在も続いている伝統でもあります。
今度は内臓の解体が始まりました。手前に見える白くて大きいのはレバーかなぁ・・・?
取り出された内臓です。ここでも何か調査が始まり、臓器の大きさや胃の内容物を確かめていました。
身・内臓が取り出され、背骨の下の肉だけとなりました。
身の部分は部位ごとに切り出されていきます。
切り分けても何キロくらいあるんでしょうね・・・? 鉤(かぎ)を引っ掛けて2〜3がかりで引っ張ってるので相当重いんでしょうね。
切り出された赤身は氷水の中に沈められ、冷却と血抜きが行われてます。
全てが解体された解体場の様子です。真ん中に頭だけがドーンと残され、口や顎を切り裂いて歯などの調査もされていました。右端にある長いのは背骨です。
氷水に浸された肉が引き上げられ、これからお待ちかねの一般販売が始まります。
たくさんの人が保冷バックを持って列を成していました。赤身肉は1キロ2400円で
販売されて、一般のお客さんで5キロとか10キロも買ってるツワモノもいました。私は2キロ購入しました。
地元の魚屋さんでしょうか?自前の巨大バケツを持ってきて40キロも購入してたのには驚きでした。
どうでしたか?ツチクジラの解体作業 少しグロイ画像もありましたが、こんな感じで解体されて販売されています。私も鯨の解体を見るのは初めてでしたが、日頃滅多に見れない鯨解体作業を目の前で見学し貴重な体験をする事ができました。
和田浦の商業捕鯨は8月15日頃まで行われるので、解体を見学したい方は外房捕鯨のHPをチェックし、捕獲されて解体される時間を確認して是非見に行かれてみてはどうでしょうか・・・ 少しグロイですが日本伝統の鯨食文化にふれあう良い経験ができると思います。
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tanjo0711 at 20:45|Permalink│Comments(4)│