すぐき
2014年08月08日
発芽玄米で仕込んだ生酒を飲む!

「今日の晩酌!VOL.1117」今日は千葉県の発酵の里として知られる神崎町にある蔵元・寺田本家の醸す酒「五人娘・発芽玄米酒・むすひ」を冷やして飲みました。酒は蔵元近くにある神山酒店で1500円で購入。この酒、原料米に無農薬米を100%使用し精米歩合も100%で一切、お米を削っておらず玄米を使用しています。でも、ただの玄米では無く発芽させた発芽玄米を使用しているので、清酒の定義から外れてしまい酒の分類は「その他の醸造酒」となってしまいます。

酒はビールみたいな色をしていて玄米由来の色なのだと思われます。熱を加えていない生酒なので、酵母菌と乳酸菌が生きている為、壜内では発酵が進んでおり開栓すると勢い良く炭酸と共に酒が吹きこぼれるので、少しづつ開栓したり閉じたりして炭酸を逃がし、吹きこぼれなくなったらグラスに注ぎます。私は数十回、開けたり閉じたりして炭酸を抜き切るのに10分くらいかかりました。
飲んだ感想は酸味が物凄く強い酸っぱい酒で、物凄く糠臭いです!例えると古い糠床を酒で溶いて飲んでる様です。実際に飲んだ事はありませんが・・・・ でも腐敗では無く発酵している味なので、独特の味わいだが飲んでて不快ではありません。後味は酸っぱさが去った後にかすかに甘みを感じ、適度な炭酸が残ってるので、やや爽快で酸っぱいですが飲み口は意外に良いです。従来の日本酒から掛け離れた味わいですが、昔 韓国在住中に飲んだ手造りの古い(発酵の進んだ)生マッコリの上澄みを飲んだ時と同じ様な味で、少し韓国に住んでた時の事を思い出し懐かしくなりました。独特な味わいですが、これはこれでカラダに良さそうだし面白い酒でした。
◎原材料名/米(国産)・米麹(国産米)
◎精米歩合/100%
◎アルコール分/9%

(株)寺田本家
千葉県香取郡神崎町神崎本宿1964

酒の肴は、酸っぱい酒には酸っぱい物で対抗しようと京都の伝統漬物「すぐき」を食べました。普通、ご飯と一緒に食べると少し酸っぱい感じなんですが、酒が酸っぱ過ぎて、すぐきの酸味を上回りすぐきが甘く感じました。^^ でも 発酵物同士、意外に相性が良かったです。