2019年11月23日
上河内の梵天祭りと鮎のくされ寿司

今日は雨が降る中、朝から宇都宮市の上河内地区で毎年11月23日に催される梵天祭りに行ってきました。祭りが始まったばかりの朝9時の祭り会場の中心部の今里交差点ですが、朝早いのと雨の為ほとんど人が居ませんでした。

雨で人は少ないですが、道の両脇にはたくさんの露天が出ていました。

祭りの本部がある横では、ぼんてん汁が1杯100円で売られていました。寒さで凍えた身体を温める為に食べたかったが、作り始めたばかりで店の人に聞くと11時頃出来上がり予定と言われ断念しました。

残念だが、ぼんてん汁はあきらめて、鮎めしが300円で売られていたので朝食がてらに食べました。薄味でしたが鮎の旨味があって美味しかったです。

本部席の横のテントで雨宿りしてると、一番最初の梵天が来ました。

梵天祭りは五穀豊穣・家内安全を願って羽黒山神社に梵天を奉納する祭りで、約330年の歴史を持つ伝統の祭りだそうです。孟宗竹と真竹を継いだ15メートル程の竿に、和紙やビニールで房がつけられた梵天を掛け声とともに上下に振って羽黒山神社まで担いでいきます。

大きな梵天が宙を舞う姿は迫力があります。




迫力がある梵天がこの様に何体も奉納されるそうです。私は予定が詰まってて祭り会場には1時間ほどしか居れませんでしたが、運良く最初の梵天が見れて良かったです。

そして次に向かったのは、祭り会場から数キロ離れた所にある、私にとって今回一番の目的地・梵天の湯です。

ここでは祭りに合わせて甘酒無料で振舞われるのと・・・

梵天祭りの日の御馳走として上河内で昔から作られてきた、上河内の伝統の郷土料理・鮎のくされ寿司の試食会と販売が行われていました。

鮎のくされ寿司は新鮮な鮎の内臓を取り3か月塩漬けにした後、塩抜きをして炊いたご飯と千切りにした大根で作る熟れ寿司の一種で、乳酸発酵して酸っぱくて独特の臭気のある発酵食品です。
詳しくはコチラを → 鮎のくされ寿司

鮎のくされ寿司、梵天祭りには欠かせない郷土料理であったが、現在では作れる人も少なく作る家庭もほとんどなくなってきてるみたいです。そんな伝統の郷土料理をみなさんに知ってもらおうと、ここ梵天の湯では毎年、梵天祭りの日に鮎のくされ寿司の試食販売会を行ってるそうです。私は毎年この日、休めない仕事が入ってて行けませんでしたが、今年は3年越しに来る事ができました。

毎年、桶1つ分しか用意できない為、すぐに完売してしまうそうです。私もギリギリ1パック購入する事ができてラッキーでした。

試食もさせてもらいました。酸味と独特の発酵臭があり、試食してる方たちの顔の表情はあまりよろしくなかったですが・・・ あの強烈な鮒寿司を食べ慣れてる私にっては食べやすくて、爽やかな酸味と私にとってはやや軽めの乳酸発酵臭があり、また鮎が発酵でたんぱく質が分解されてアミノ酸に変わってて旨味がありました。大根のシャキシャキ感と鮎の旨味・乳酸発酵の酸味がマッチしてとても美味しかったです。この素晴らしい上河内の伝統の鮎のくされ寿司、絶やさぬ様に受け継がれて守り続けて欲しいですね。
人気ブログランキング
にほんブログ村