2018年04月09日
13年半寝かしたワンカップ大関を飲む!

今日は先日、自宅の冷蔵庫で約13年半寝かして置いた、灘五郷は今津郷の大手酒造メーカー・大関のカップ酒「ワンカップ大関・超特撰・大吟醸PREMIUM」を冷やして飲みました。ワンカップ大関の大吟醸は現在では通年販売のレギュラー商品ですが、元々はワンカップ大関発売40周年の2004年に数量限定で発売された商品なんです。今回飲んだのは、その時の物です。

蓋の製造年月の印字は2004年9月となっていて、ワンカップの発売が1964年10月なので、発売40周年に合わせて早めに壜詰していたのかもしれませんね。飲んだ感想は、長い年月で吟醸香が飛んでしまったのか・・・?とも思ったが、発売当初にブログにUPした時も香りが無いと書いていたので、元々無いのでしょう。吟醸香は全くない、やや重い感じの苦辛い酒でした。当初のブログでは「スッキリとしていているが、薄っぺらい」と書いていましたが、13年物は全くそんな事は無く、逆に濃く感じられました。熟成で濃くなるのか・・・?私の味覚の変化かもしれないが・・・ そして驚いたのが、全く老ねてなくて普通に飲める酒で、酒を若く保つ為の冷蔵貯蔵の大切さを再認識させられました。 でも私、常温熟成の老ね老ねの酒も大好きなんですが・・・^^ 味の方は苦辛いだけで旨味が乏しく決して美味しいとは言えませんが、あれから13年経ったワンカップ大関・大吟醸の味が気になるので、近々買って飲んでみようと思います。
そして最後にカップ酒の蓋って王冠やスクリューキャップに比べて密閉性が悪く長期保存に向か無いと聞いた事があったので、13年寝かしてアルコールが飛んでいないか?友人に協力してもらい調べてみました。

これがワンカップ大関の大吟醸を測定した時の数値です。
アルコール度数は、15.76%で、
ラベル記載のアルコール分/15度以上16度未満に当てはまります。なので、アルコールは飛んでいませんでした。
ちなみに日本酒度は+4.61で、
大関のHPで紹介されている、ワンカップ大関・大吟醸の日本酒度が、+4なのでこちらも、ほぼ合っていました。
これで、カップ酒の密閉性について、密閉度が悪くないと証明された訳では無いかも・・・・ よく考えてみれば、エチルアルコールの引火点(物質が揮発して空気と可燃性の混合物を作れる最低温度)が13℃と言う事を思い出しました。冷蔵庫の酒は13℃以下なのでカップの中の酒のアルコールは揮発してないので、アルコールが飛んで無かったのでしょう。今度は常温で長期保存してるカップ酒のアルコール度数を調べてみる必要がありそうですね。

ラベルの裏側にはワンカップ大関が発売された、40年前の出来事が書かれていました。東京オリンピックの開催日に発売されたんですね。失敗したなぁ〜 もう少し寝かして2020年の東京オリンピックの時に開ければ良かったかなぁ・・・
◎原材料/米・米こうじ・醸造アルコール
◎精米歩合/50%
◎アルコール分/15度以上16度未満
大関株式会社
兵庫県西宮市今津出在家町4-9
灘五郷酒造組合酒造組合のHP