2012年11月27日
廃業してしまった枚方の重村酒造場の酒を飲む！
今日は残念ながら今年の3月に後継者不在の為に廃業してしまった大阪府は枚方市の重村酒造場の酒「淀菊・純米吟醸」を飲みました。重村酒造場は「穂谷」の銘柄を主力に「淀菊」・「富士霞」・「椹正宗」と言った銘柄の大阪酒を醸す枚方唯一の酒蔵でした。去年の大晦日に酒蔵に酒を買いに行ったが、酒蔵の酒は全て完売していて買えなかったです。そして もしや？と思い重村酒造場の数少ない取引先である京阪百貨店・枚方店に行ってみると、今回飲んだこの酒「淀菊」と「穂谷の里」が1本づつあったので、即2本とも買い占めて手に入れる事ができました。値段は5合壜で1165円とお買い得でした。飲んだ感想はやや濃醇な甘口の酒で、純米吟醸酒だけど吟醸香が全く無いのは重村酒造場の酒の特徴ですねぇ。でも香りの無い分、凝縮された濃い米の旨みがある純米吟醸酒で私好み酒でとても美味しかったです。もうこの味を味わえないと思うと断腸の思いです。
◎原材料名/米・米麹
◎精米歩合/60%
◎アルコール分/15,0度以上16,0度未満
重村酒造場（重村正篤）
大阪府枚方市穂谷3丁目4-5
廃業から約5ヶ月経過した,
8月に酒蔵を訪問した時の酒蔵の様子です。
↓ ↓ ↓
直売所にはたくさんの一升壜のダミーが並べられていましたが、廃業後には壜は一つもなくなっていました。
もう解体業者が入っている様で重機も搬入されていました。
解体されて更地になるのも時間の問題ですね。ほんと悲しいです。
崩れた酒蔵の壁からは壁に貼られていた古びた「富士霞」の一升壜を包装する包装紙が露出していました。
解体で崩れた壁の隙間からは内部にまだ残っている甑が見えました。解体時に産業廃棄物として一緒に廃棄されるのかもしれませんね。残念・・・
酒蔵の敷地内には穂谷の薦被化粧樽が無残に放置されていました。
今度 行った時には更地になってるのかもしれませんね。これも時代の流れなのか・・・？
さ よ う な ら 重村酒造場
そして 今まで美味しい日本酒を、
あ り が と う！
この記事へのコメント
枚方の重村酒造は昨年の年末に行ってきました。廃業の噂があったので、なんとか無理していってきました。「後継者難で廃業の噂があったので急いで きまし
た」と蔵の方にいったら笑われました。その雰囲気でたんなる噂かと思っていま
したが、やはり廃業してしまったのですね。
さて、大阪の地酒はほぼ制覇しましたが、以下の３蔵がまだ残っています。
田尻町「虎勢」田原酒造
岸和田「元朝」寺田酒造
池田市「緑一」吉田酒造
自譲していないそうですが、製品として流通しているのであれば、見過ごすわけにはいきません。
一部得意先相手限定の非公開販売であればスルーしますが、どうなんでしょうか？
手に入れるとしたら、地元の酒屋さんがスーパーでしょうか？
また自分の足でも確かめに行きたいと思います。
去年一度伺った時に、痩せたと言うよりは引き締まったという感じだったご主人の顔を思い出します。
近頃は、同じ酒は作れないまでも、かなり地元にある酒蔵でしかも日本酒にハマるきっかけの蔵だったので、極小規模からでも新しく酒造業を復活させることはできないだろうかとぼんやり考える事があります。
重村酒造場の廃業本当に残念でなりません。
大阪の酒蔵残り3蔵ですが、虎勢は今もまだ酒を販売しているかは分かりませんが、直売でしか購入手段はなさそうに思えます。
緑一と元朝ですが、どちらもHPで通販してますよ。そして直売もしてくれます。
ホント 枚方唯一の穂谷の酒を復活させたいですね。私にそんな力があれば・・・
次々と酒蔵が減ってくるのは本当に寂しいですね。地ビールの様に比較的簡単に製造の免許がおりるようになれば、清酒製造業に新規参入する企業が現れるかもしれませんね。地ビールレストランみたいに手造り日本酒が飲める和食料理店ができたりして・・・
